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5.242022
2022年中国養豚学会(第4回中国猪業科技大会)にて発表いたしました
中国にて2022年5月9~13日に開催されました中国養豚学会(第4回中国猪業科技大会)がオンラインにて開催されました。
栄養学分会で、「免疫機能活性化飼料の応用」をテーマに弊社より押田晃德が口頭発表をしました。
免疫機能活性化飼料の応用
押田晃德 1、毛婷 2、渡邉典夫 1
1.FrontierInternational Co.,Ltd.
2.北京金穗丰生物科技有限公司
発表内容 骨子
離乳期の子豚は、消化管免疫機能が未発達であり、その成長段階において大腸菌やサルモネラ菌などの有害微生物に感染し、疾病のリスクが高まります。さらに炎症による下痢は発生すると、栄養の摂取にも支障をきたし、呼吸器病などの疾病を併発し大きな損害を及ぼすこととなります。また、一方で「成長促進を目的とした抗菌性物質」(Antimicrobial growth promoters, AGP)は、微生物の生育を阻害する物質であるが、家畜の病気の治療に顕著な効果を示しています。また、さらに治療薬として投与するよりは低い濃度の抗菌剤を投与すると、飼料効率が高まり、単位飼料摂食量当たりの増加量が増えることが認められています。しかし、薬剤耐性菌のリスクもあることから EU をはじめ、日本においても使用を控えるようになってきています。
そこで、栄養供給とは別に腸内細菌叢の維持、免疫調節、畜産物の品質改善などを目的として使用される「機能性飼料」であるキトオリゴ糖を子豚の飼料中に添加し、その成績について、試験群と対照群を比べ、試験群は対照群よりよい数値が得られていいます。
本講演では、キトオリゴ糖の養豚分野での応用試験結果を用い、その特性について述べました。